恋々
彼のことは声しかしらない。
………話す口ぶりの端々から性格や考え方をなんとなく想像できないことはない。
背格好も話に出たから一応知ってる。
とはいえ、それはあたしの想像上の彼でしかなくて、実際の彼とはかなり違うはず。
どこかで知らずにすれ違ったとしても彼とは気付かないような「知ってる」だ。
声で分かるかもしれない。
声だけは飽きるくらい聴いてるから。
ただ、それはマイクを通した声。
そのままの声ではないだろうから、やっぱりわからないかもしれない。
なのに、彼の声に恋してる。
自分でも意味がわからない。
書きながら、自分の気持ち悪さにびっくりしてる。
実際に会ってみたら、全然違って、勝手に好きになったのに勝手に失望してしまうかもしれない。
はた迷惑な話。
いや、ホント迷惑すぎる(笑)
けど、気持ちは溢れ出してしまって収拾がつかなくなりかけている。
パーツから恋が始まるのは、あたしの悪い癖。
小学生のとき。
体育の授業でつないだ手が大きくて包み込まれてる感覚で恋をした。
その前は、他愛もない話をしてるときに何かの拍子に目がキラッてして、その綺麗さに恋をした。
単にかっこよくてとか、背が高くてとかで恋をしたこともある。
ちゃんと相手のことを見て恋をしたわけじゃなかった。
勿論、きっかけがなにかのパーツからって恋が全てダメってことじゃない。
きっかけがなんであれ、ちゃんと相手のことを見るようになれば、そういう恋はありだと思う。
でも、小学生のころは好きって気持ちが先走って恋に恋してる状態だった。
流石に、今は小学生みたいな恋は問題がありすぎる。声だけで好き好き言ってるのはなしでしょ。
彼のことを少しでも知ろうと思った。
知る努力をしよう。
まずはそれからだ。
断られるの覚悟でメアド聞いた。
そしたら、PCのアドを教えてもらえた。
本アドは無理ってとこに(仕方ないけど)凹んだ。
リアルには入れてもらえないんだなって。
あたしもリアルとネットは切り離すから、気持ちはわからなくもない。
顔が見えない人はそう無闇に信用すべきじゃない。
メールは楽しかった。
少しだけ彼の人と成りも知れた。少しだけ。
彼はリアルの方で忙しくなった。
具体的には言わないけど、いろんな話や状況から推察できるし、9割方正解だと思う。
当然、後回しにされる。
仕方のないことだと頭ではわかっているけど、その程度の存在なんだなって思い知らされる。
でも、コミュニケーションとってくれる。
いろいろ楽しませようとしてくれる。
あたしがもっともっとってわがままになってしまってるのよね。
情けない。
分不相応にもほどがある(笑)
もっと爽やかな感じに応援できるようになりたいな〜…。
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